"Busy, busy, busy."

日々の発見や思考の言語化の練習として、備忘録として。日々ああだこうだ考えたことの記録、戯言。

勇気をもつこと、自己効力感をもつこと

Newspicksの「女性リーダーの『敵』」(すごいタイトル。。)というテーマの連載の中で、次の記事が掲載されていた。

 

newspicks.com

 

 

これは本当に良記事

これはびっくりするくらいの良記事。ここまで、女性リーダーの活躍阻害の原因や対処法について、上手に言語化されている記事は見たことがない。

Newspicks有料会員限定だが、是非読んでみてほしい。

 

自分もひとりの働き女子として、男性中心の職場の中で孤立するツラさや働きにくさはこれまでも幾度となく感じてきた。

学生時代は外国語・文学系だったために、これまで自分が女性で特別扱いをされることが全くなかったため、そのギャップに苦労したものだ。

 

そもそも自分が現在の職場(公的機関)を選んだ理由の一つにも、女性が活躍しやすいはずだと考えたことも大きかった。どうせ働くなら一生懸命やって上に上りたいという思いもあったのだ。

就職活動当時はリーマンショック直後。民間企業の多くが採用数を減らし、女子学生は高学歴であっても苦戦を強いられていた。説明会でも直接的に女子はいらないとまで言う会社もあった。特に景気が冷え込み多くの企業がリスクから尻込みしてしまっている中で、私自身はライフステージの変化で退職リスクもある(と考えられていた)女性の活用をポジティブに考えていると思える企業を見つけることは難しかった。

 

そんな中、就職先に最終的に公的機関を自分が選んだのは、民間企業のように短期的な業績に影響を受けることが少ない公的機関であれば、女性の登用がなされやすいのではと考えたからだ。

ただし現実は意外とそんなにシンプルではなかった。理屈以外の部分に様々影響を受け、組織のカルチャーはできあがっているということが実際に働いてみるとわかった。公的機関だからといって、民間企業と異なり景気に左右されにくいからといって、女性が活躍するカルチャーがあるかというとそうでもなかった。

 

このように自分ごととして苦労した経験もあるが、それだけでなく、これまでの同質な中年男性の中でばかり意思決定やキャリアのチャンスが回されている現状の昭和型マネジメントには個人的に非常に問題意識を持っていた。

 

女性の活躍の話になると、多くの主張では男性批判や女性礼賛のどちらかに傾きがち。

ただし岡島さんの記事は、冷静に女性の陥りがちな10大失病を分析し、以下が重要だと述べられている。

 

一口に「自信」といっても、その種類は2つに分かれます。
1つは、過去の自分への自信から生まれる「自己肯定感」。
2つ目は、未来の自分への自信である「自己効力感」です。「未体験のことだが、私ならきっと達成できるのではないか」と信じられる力のことです。
自己肯定感に関しては、年齢が若い女性はさほど実績がないために、なくても仕方がないといえます。より重要なのは、自己効力感です。
これがないと、未経験のチャレンジや修羅場を前にして、「私ならできるかも」という気持ちを持って打席に立てないからです。

 

 また、アルバートバンデューラが言う、自己効力感を持つための4つの要素を挙げられているが、すごく納得感がある。(こんな主張があるのを知らなかった。)

 

岡島さんが述べるように、これは女性の活躍に限った話ではない。

多様な個人の才能を活かすリーダーシップのあり方として、非常に参考になる。何より普段もやっと感じていたことがすっきりと言語化されている気がして非常にスカッとした。

 

現状を嘆き、男性または女性を一方的に非難するだけでは問題は解決しない。

こうした記事の拡散により、昭和型マネジメントから脱却する組織が増えることを願ってやまない。